読んでおくべき一冊「殺人犯はそこにいる」

  • 2016/11/15
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ネット上でちょっとした話題になっている清水潔著「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女殺人事件」、カバーをかけての販売と意外性も話題となった要因ではあるでしょう。

単行本が出版されたのは2013年、文庫本が2016年ですが、文庫本の販売の際に書店員があえてカバーをかけて中身が分からないようにして販売するという奇策を打ち出し、カバーにはこの本を推す旨のメッセージが熱くプリントされています。
これが異例のヒットにつながり、さらに読んだ方が内容に衝撃をうけてネットなどで拡散することで大きな話題に繋がったようです。

半径10kmという狭い範囲内で5人の少女が姿を消し、その中の1件で逮捕され拘留された人物は無実だった。犯人は未だ見つからず…

これらがフィクションではなく、ノンフィクションだということにまず衝撃を受ける人は少なくないでしょう。自供とDNA型鑑定を根拠に逮捕された犯人ですが、自供→DNA型鑑定で裏付けという訳ではなく、

DNA型鑑定が出たのだから犯人でないと困る

という圧力が警察や検察を覆い、容疑者が「いかに犯人らしい人物像か」というイメージを植え付ける情報が流されます。

「隠れ家にロリコンビデオを所持し、無職の男」と報道された容疑者ですが、清水氏が調べたところ隠れ家は仕事のために借りていたアパートであり、実際にはロリコンビデオは1本も見つからずレンタルもされていなかったそうです。そして、幼稚園バスの運転者という職に就いていたものの、警察の捜査が入ったことで解雇となり逮捕時には結果的に無職となっていたことが判明しました。

でも、大半の人が「でも、DNA型鑑定があるから」と思うかもしれません。

けれど、この事件はDNA型鑑定が取り入れられ始めた初期の事例であり、その鑑定の結果は不正確である疑いがあり、事実、再鑑定された結果犯人として逮捕した人物とDNA型が違うとされ、冤罪が確定することになりました。

絶対だと思われていたDNA型鑑定が崩れても、非を認めようとはしない警察側の態度を、清水氏は怒りを持って文面に綴っています。

清水氏の主張が全面的に正しいかは知るすべもありませんが、報じられていることを鵜呑みにせず、注意深くならなければならないと警鐘を鳴らす一冊であることは間違いないのではないでしょうか。

賛否両論があるかもしれませんが、読んでおくべき一冊だと思います。

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